心不全を予防するために大切なこと

心不全を予防するには?

心不全を予防するには、原因となる生活習慣病の治療や生活習慣の見直しが大切です。

生活習慣病の治療が
心不全の予防につながります1)

心不全の主な原因は、狭心症や心筋梗塞、心臓弁膜症、不整脈などの心臓病や、糖尿病、脂質異常症、高血圧といった、いわゆる生活習慣病です。これらの病気によって、長い間、心臓に負担がかかったことで心臓の働きが弱くなります。

ですから、きちんと治療を続けて心不全の原因となる生活習慣病をコントロールすることが、心不全の予防につながるのです。

生活習慣病の治療が心不全の予防につながります

生活習慣の見直しも大事

心不全の予防にあたっては、喫煙、過度な飲酒を避けること、食事、運動などの生活習慣の見直しや管理が大切です。

肥満は、生活習慣病の大きな原因の1つです。そのため、適正体重を目指して栄養バランスの良い適量の食事をとり、適切な運動を行うことが求められます1)

しかし、やせ過ぎにも注意が必要です。身長と体重のバランスで体の大きさや肥満度を示すBMI(ビー・エム・アイ:[体重/kg]÷[身長/m]2)が低いやせ型の人も、心不全を含む心臓病で亡くなる危険性が高いという報告があります2, 3)

このように、適正な体重や必要な食事内容、勧められる運動量や内容などは、患者さんそれぞれの状況・病状に応じて異なります1)
生活習慣の見直しにあたっては、医師やその他の医療スタッフに相談するようにしてください。

【参考】

  1. 1)

    一般社団法人 日本心不全学会:心不全手帳(第2版), 2018.
    http://www.asas.or.jp/jhfs/pdf/techo_book_new1_katamen.pdf(2019年11月15日閲覧)

  2. 2)

    Kamiya K, et al.: JACC Heart Fail. 4(4), 265-273, 2016.

  3. 3)

    Sasazuki S, et al.: J Epidemiol. 21(6), 417-430, 2011.

POINT

心不全を予防するには、 リスクとなる病気の治療を行い、
生活習慣を見直すことも必要です。

チェックシートで心不全のリスク状態を確認してみましょう

このページでは、心不全予防のための生活習慣の見直しや管理についてご説明しています。
『心臓のSOS』は、ノバルティス ファーマ株式会社と大塚製薬株式会社が運営しています。